祝儀ドロボー
40代目前、39歳の元カレはここ15年間ずっと結婚式ラッシュ。
今では新郎の上司として出席することが多く、主賓テーブルだ。
管理職なので、一番の主賓であることもあるようで、挨拶や乾杯の音頭などを良く考えて行っている。
しかしアルコールは1滴も飲まずに会社に戻る。
一番働き盛りで忙しい彼氏の年代は人の結婚式に参列する時間などないのだ。
忙しい中時間を割いて結婚式に行って、上司だから祝儀も5万円だし、お酒も飲めない。
そんな大変な思いをしたのに、その夫婦がスピード離婚することがあるらしく、憤っている。
私はまだ自分が参列した夫婦が離婚したケースはないが、「これから出てくるよ」とアドバイスされた。
彼の周りでは結婚式ラッシュでもあるが、残念なことに離婚ラッシュも同時進行中だ。
男友達との付き合いなので、離婚するかもしれないというダラダラした相談ではなく「離婚して別居するから家探し手伝って」とか、もう決定した時点で報告を受けるようだ。
「早まるなよ」と相談に乗りたいが、自分の所に連絡が来る時点ではもう離婚届を提出済みのことが多いんだとか。
新居の引越を手伝って、また男の独身ライフ楽しめよ!と言いつつも、「あれ?こいつの結婚式昔出てたような…」という複雑な思いも感じるんだとか。
昔、仲人を立てていたような時代であれば、「私が仲人した夫婦は別れないわよ!」と自信満々に豪語するおばちゃんもいたかもしれないが、最近は仲人制度は衰退しきっていると言ってもよいだろう。
だから離婚を思いとどまることもなく、スピード離婚になってしまうのだろうか。
ブーケトス、キャンドルサービス、両親への手紙…。
あの演出はすべて不要なものになったとおもうと、哀しいことだ。