草食系男子

いわゆる「草食系男子」の定義とはなんだろうか。
現代の10代後半から20代後半の男性に多く見られる傾向として「欲が無い」こと。
その状態を指すものだと私は思う。

車、時計、マイホーム、昇格に対して意欲があまりなく、そして彼女も「別にいなくても良い」という男性は確かに増えているように思える。
私が20代前半のとき、まさしく「草食系男子」に出会って好きになってしまった。
しかし、知れば知るほど草食。

というか、単に私にとことん魅力が無かったのかもしれない。
アパレル関係で販売の仕事をしている彼はすらっとしていて背が高い。
堀が深い顔立ちで、とにかくよく目立つ。

3つ上のお姉さんと住んでいて、一切の家事をしてもらっているらしい。
仕事が終われば、同じくアパレル関係の仕事している友達と飲みに行くか、フットサル場に行くか、誰かの家でサッカーゲームをする。
その友達いわく、本当に女っ気がなくて、好きなタイプする聞いたことがないそうだ。

といっても、私が出会ったのは合コンがきっかけで、幹事の男性と知り合いだったが、この幹事に俺も行きたいと言ってきたそうだ。
急に来たからか、人数がこちらよりも一人多かったのはこのためだと思われる。
他の男性も同じように、彼女を作るよりフットサルしたい!というタイプだったが、でもガツガツしている様子もあった。
合コンのとき、パッと一目で例の男性が気になるようになってしまった。

でも終始ニコニコしてはいるがあまり話さないので、楽しくないのかな〜と思ったが、結局電話番号を交換するのを提示してきて、嬉しかった。
良く分からない人だとは思ったけれども。

それからみんなで集まってスノボに行ったり、ゲームをしたり、遅れてきた青春というかんじでグループで楽しんでいたので、結局何もなかった。
あれから数年経ったが、未だに彼女はできていないらしい。