決別
離婚をし、故郷に戻ってきて、旦那に偽装ではないと言ってからも、彼からは何度と連絡があったのだ。
面倒で、電話に出ないときは、しつこいくらいに携帯に着信があったのだ。
仕方なく電話にでると、まだうだうだと言っているのである。
そんなことが約1年くらい続いたのだ。
電話がかかってくるたびに「もう2度とかけてこないで」と言っても忘れた頃にかかってきていたのである。
携帯に出ないと、今度は家の電話にかけてくるようになったのだ。
うっとうしくて仕方がないのだ。
そこで私は、彼に手紙を書いたのだ。
文面はあまり覚えてないが、私たちは新しい道を歩んでいるし、今、付き合っている人がいる、子どもたちもその人になついている、だから、あなたも新しい道を歩んでほしいと言った文章を書いて送ったのだ。
それでも、まだかかってきていたので嘘ではあるが「結婚するから」という電話をしたのだ。
それから、かかってこなくなったのだ。
本命と結婚しないと続かなかった
本命じゃない人と結婚する方が、その当時よく聞いたことがあったのだ。
私も、本命とは結婚していないのだ。
本命は、誰がどうみても反対するような人だったのだ。
それは、私もよくわかっていたから、すごく悩み、心身ともに疲れ病んでいたのだ。
そんな時に現れたのが旦那だ。
私は、本命の彼氏から避けるように、旦那の家に住みついたのだ。
たまに家に帰り、電話にでると彼氏からだったということがよくあったのだ。
電話にでてしまうと、どうしても会ってしまうのだ。
会うととても辛くなるのだ。
2人で逃げることも出来たが、逃げると彼氏の両親や親せきなど周りの人間に迷惑をかけてしまうことになるのだ。
それを考えると、逃げることは出来なかったのだ。
私は、家に帰ることをやめて、旦那と結婚したのだ。
しかし、元々そんなに好きだったわけではない相手だ。
イヤになったら、離婚を考え始め時間はかかったが、離婚したのだ。
今でも、後悔しているのは、あの時、本命と結婚していれば…ということだ。