ソーシャルメディア

今やソーシャルメディアは生活に欠かせない存在となっている。
震災が起こって電話が通じなかったり、メールが送れないときはソーシャルメディアを通じて発信する人も多かった。
もはやライフラインと言ってもいいだろう。

東日本大震災が起こったときはなかったチャットアプリがある。
今となっては大学生の95%以上が使っているというほど大人気のアプリだ。
しかし、このアプリの登場で「返事くれないな〜」という乙女の恋心に揺れる人が爆発的に増えたと言ってもいいだろう。
相手が文面を確認すると「既読」と表示される機能がついている。

彼氏との連絡に私も使っているが、喧嘩をしてしまったときにやきもきする。
謝罪をしているのに、返信がない。
でも「既読」と表示されているので読んではいるのだろう。

「なんで返事くれないのかな」「怒ってしまうようなこと書いたかな」と何度も何度も確認してしまう。
昔、ラブレターを靴箱に入れたのに何も返答がないまま時間がすぎたときに「あれ?手紙読んでないのかな?」とやきもきすることがあったが、現代でもその気持ちは変わらないのである。

相手が読んだことがこちらにも表示されてしまう機能が充実したことで、日本全国総乙女化である。
昔々、短歌を詠んでいた時代。
相手に対して返歌をすることで募る想いを返していた。

その時代も、「相手から返歌がないな〜」「読んでるはずなんだけどな〜」「何か気に触ること書いたかな〜」と不安に思っていただろう。

最近見ない男性

最近、週末の夜でも、いかにもな「ナンパ男」を見かけなくなった。
そもそもそんな年齢ではないのどうでも良いのだが、若い男の子がナンパに興じている様子を全く見かけないので不思議だ。
草食系男子なんて言い方が定着してからかもしれないが、週末にぎらついた目をしている男が街中にいない。

みんな若いコはどこで過ごしているのだろうか。
外食産業が右肩下がりになっていき、福岡の街でも飲食店がどんどん閉店している。
予約をしなければ入れないようなお店が減少し、飲食店のために建てた建物はテナントが入らないままだ。
そもそも外に飲みに行かなくなった若者が多いのか?つい何年か前までは、このイベントに行けば人がわんさか集まっている、というクラブイベントが毎週毎週行われていた。
自分が行かなくなったから情報を知らなくなったということもあるが、若いコは出かけていかないそうだ。
SNSでイベントの様子をアップしているのは20代後半から40歳だ。
その時間、若いコは自己啓発の本を書店併設のカフェで読んでいる様子をアップしたりしている。
みんながいるから行く、という考え方が薄くなってきていて、自分の生き方や過ごし方をネットで共有できるから、それぞれがバラバラの週末を過ごしているのかもしれない。
携帯電話がなかった時代はもっと、あそこのディスコに行けばみんな居る、という風潮だったと、先輩方からよく聞いていた。
そんなコミュニティの中で生まれる友情や愛の話が好きで、私たち世代も憧れていた。
当然ナンパ男の巣窟であったと思うが、夜の世界には、危うくて楽しい時間が流れていた。
これも一つの文化だったと思う。