ふたりの温度差
ホテルのブライダルフェアに先日行ってきた。
仕事の関係で見学に行くことが良くあり、盆に開催されたフェアにも仕事として行ってきた。
だいたい盆と正月明けの成人の日あたりに大きなブライダルフェアを開催するのが慣例だ。
地元に帰省するタイミングで見学に訪れるカップルにアピールするためだ。
だから、毎月行っているフェアよりも予算が多く取られているし、お客さんの数も圧倒的に多い。
しかし、こんなフェアのときだからこそ、カップルの温度差も広がっているように感じた。
当たり前だが、カップルのうち、結婚式に対して熱心なのは新婦の方だ。
ブーケ、ケーキ、キャンドル、ドレス、引き出物、料理、演出…、これらの説明を受けている彼女はアミューズメントパークに来ている少女のように目を輝かせる。
結婚が決まってから彼とのデートは、もっぱらブライダルフェアに出かけること!というカップルも多い。
やっと結婚が決まった安堵感もあるだろうし、カップルでブライダルフェアに行くのは、どんなデートよりも楽しいことだろう。
もしかしたら、結婚後よりも幸せなデートの瞬間かもしれない。
ルンルンとスキップするように引き出物展示会場に入っていく彼女に遅れて続いていく彼の顔は冴えない。
そんなカップルばかりだが、きっと彼の頭の中の電卓では、もう足し算をしたくないのだろう。
そんなそれぞれの考えや理想の違いが温度差になり、喧嘩に発展する場合もある。
いかに、彼の機嫌を損ねずに、そして彼女に夢を見させつづけて説明を行うかが、プランナーの力量と言えよう。
駐車場が決まらない
仲の良い友達がもうすぐ結婚します。
2人のことは付き合い始めから見守ってきましたが、まあいろんなことがありました。
結婚するのに大きな障害があって、ずっと別れる、別れないと揉めていた2人ですが、障害を乗り越えてめでたく結婚することになりました。
うまくいくといいなぁとずっと思っていたので、本当に良かったです。
2人も地元が一緒なので、てっきりどちらかの家で暮らすものと思っていたんですが、マンションを借りたそうです。
新居は2人の職場の近く。
交通の便が良く、家相も良いので即決だったみたいです。
良い物件が見つかって良かった・・・と喜んでいた2人ですが、ひとつ問題が。
それは、駐車場の空きがない、ということです。
2人の新居は市内中心部にあるので、比較的駐車場の料金が高く、空きも少ないようなんです。
空きがあっても、予算オーバーだったり場所が悪かったりで、決めかねているようです。
しかも、2人とも車を持っているので、2台停められるスペースが必要。
新居が決まっても駐車場がないとなると、困ったことになります。
2人も頑張れば公共交通機関を使って通勤できるので、この機会に車を1台にしようかと考えたらしいんですが、どちらも車のローンが終わっていないようで。
私も車を持っているのでよくわかるんですが、車を手放すのって結構勇気がいるんですよね。
車のある生活に慣れている人なら、なおさら。
しかも、ローンが終わっていないとなると・・・なかなか決断できません。
2人も車を手放す決断はできなかったようで、今も駐車場を探しているみたいです。
結婚式や新婚旅行、引っ越しの準備で慌ただしい中、駐車場探しまで・・・。
結婚って本当に大変だなぁとしみじみ思いました。
せっかくの2人の門出、何事もなく良いスタートが切れるように祈っています。