私の大好きだった先輩への恋
私の大学時代。
それは好きな先輩に告白できずに、2年間ずっと片思いを続けました。
すごく好きだったんです。
もう、この人以上はこの世の中に素敵な男の人はいないはずだと思ってしまうほどでした。
顔のパーツ、目も鼻も口も、そして手足、体型から服のセンスまで、それはもう私の中ではパーフェクトな人でした。
性格もよく、友達も多くて、本当に夢の様な理想の人でした。
でも、私のその片思いの終焉は思わぬところからやってきました。
なんとそれは、私が一番慕っていた女の先輩と彼が付き合っていると知ったのが原因でした。
それを知ってしまった瞬間、もう人間不信に陥るところでした。
なぜかというと、私がその彼のことを好きだと彼女に初めのころからずっと伝えていたからです。
そして、その彼女は私に「実は付き合っているんだ。」と打ち明けてくれなかったのです。
本当にしばらくしんどい毎日でした。
同じサークルに入っていたので、二人の様子がみんなの前だとそれまでと同じはずなのに、違って見えてしまうのです。
もう二人の世界に入れない、そんな風に見えてしまったのです。
このハガネの心を持つ私でも体重が5キロ痩せました。
今でも知ってしまったあの日のことを鮮明に覚えています。
そして、その先輩のことが忘れられず、サークルも抜けられずに2年が経ったある日、彼が彼女の内定先に決まっている都会へ自分も職探しをしているという話を聞いた時に、私の片思いが終焉しました。
今まで、ずっと自分の心の中でくすぶっていたのですが、彼が私にしっかりと彼女の話をしてくれた瞬間、「恋から思い出の片思い」に変わることができたのです。
その話をサークルの友人に話すと
「彼女、すごく悩んで、一回彼に別れを切り出した時があったみたいだよ。自分はもうあなたとは付き合えないって。でも、彼が理由を問いただしても、絶対に別れの理由を教えてくれなかったんだって。まぁ、そんなこともあったけど今も付き合い続けているし、心配いらないけど、彼女の悩んでいた理由はあんたの気持ちを知っていたからだよ。」
と言われ、私は自分のことばかりを考え、二人を避け続けていたことを恥ずかしく思いました。
それは今でも後悔しています。
でも、昨日二人の結婚式の招待状が届きました。
卒業まで、とうとう私は自分の気持ちを打ち明けられなかったのですが、結婚式ではしっかり伝えてこようと思います。
「ご結婚おめでとうございます。お二人のこと、誰よりも応援しています!」