友達同士が戦いの末、失恋しました
私の仲の良い友達から、恋愛の相談を受けました。
相手は同じサークルの一つ上の先輩です。
恋の相談にものりましたし、二人が上手くいくように手伝ったこともあります。
友達は先輩の誕生日でもあるクリスマスに告白する決心をしました。
クリスマスに向けてマフラーを編み始めた友達から、以外なことを聞かされ、私は驚きました。
同じサークルの別の友達もその先輩のことが好きで、セーターを編んでいるというのです。
私達同期はみんな仲良しで、秘密なんかないと思っていたら、同じ人を好きになり、同じように告白を狙っているなんて、ドラマみたいな展開です。
友達は女の勘で、前々からその女の子が先輩を好きじゃないかと怪しんでいたようで、ある日その女の子を呼び出して、真相を確かめたそうです。
そして2人は正々堂々と先輩に告白しました。
結果、先輩はどちらも選ばずに、翌日はマフラーを付けてサークルに現れ、翌々日はセーターを着てサークルに現れました。
今考えれば稚拙な恋愛事情でした。
たかが大学のサークルという狭い世界での出来事ですが、当人たちは、それが世界の全てなわけで。
視野が狭くなる人間を間近てみると、我を見直すきっかけになりますね。
お山の大将でいてはダメですが、それに気付かない人が多いのでしょう。
一度きりの北海道旅行と憧れの一人旅
北海道と言えば、私はグルメがすぐに思い浮かぶ。
野菜でも、海鮮でもお肉料理でも乳製品でも何でも美味しい。
でも、本当はもっと深く心に刻まれた思い出がある。
修学旅行で訪れた北海道は、想像以上に広くて爽やかで素晴らしいところだった。
あまり旅行などしない家で育ったこともあり、こんなにも遠い所に何日も泊まれることに本当に感動した。
船に乗り、バスに乗り電車に乗り、ずいぶん遠いところまで来たなと思った場所だったが、大人になって実はそれほど遠くはないところだと知った。
今は飛行機を使えばあっという間に着いてしまう。
それなのに、どういうわけか未だに二度目の北海道旅行ができないでいる。
こんなにも魅力的で素晴らしいというのに、気が付けば何十年も行っていない。
一度は家族で行く話になったのだが、突然の事情で私だけが行けずにその旅は終わった。
主人も、親戚も子供もお爺ちゃんお婆ちゃんも行ったけれど、アルバムには私だけ写っていない。
それでも良い。
あの修学旅行で、私は良くも悪くも色んな思い出ができたのだから。
北海道と聞いて、いくら丼よりも先に思い出す私の失恋の記憶。
ずっと目を背けて来た思い出なのだが、おばちゃんになった今は懐かしくそんなに悪くはない思い出になっている。
でもやっぱり行きたいものだ。
怒られてしまかもしれないが、本当は家族を置いて一人で行ってみたいと思っている。
クラーク像のところにも行きたい。
そして、一つづつゆっくりと記憶をたどってみたいと思っている。
今更当時の片思いの彼と、どうしたいと言うわけでは無い。
ただ、自分の記憶をもう一度じっくりと思い出してみたいのだ。