道を聞かれて見ず知らずの彼と
きょうはおそくなったと思いながら、電車から降りると、もうバスはなくなっていました。
仕方がないから、歩こうかと思っていると、後ろから声をかけられたのです。
その彼は、バス乗り場の場所が聞きたかったようです。
場所は教えましたが、たぶん、もう終バスは終わったかもしれませんよと伝えておきました。
少し歩いているうちに、彼が追いついてきて、やっぱり終電終わってたので、同じ方向だら一緒に歩いていいかと聞かれたのです。
ここで普通だと警戒するのですが、なんとなく一緒に歩き出しました。
旅行好きの彼は、全国ないろんな場所に行っていて、本当かどうかわからない雑学を話してくれました。
帰りの道は、大きな道路沿いだったので、車の音に途中さえぎられたりもしましたが、楽しくバスの道を歩くことができたのです。
それから、時間が合えば、待ち合わせをするようになったのですが、実はあまり彼のことをしりませんでした。
そして、私も自分のことをあまり話さず、お互いのプライベートをまもりつつ、時間が合うときにだけあう関係だったのです。
そして別れは彼の転勤という形でやってきました。
そのとき初めて、彼の仕事を知り、その日にサヨナラしました。
出張でくることがあれば、連絡をするという彼からは、2,3度連絡が来ましたが、わたしはもうその連絡に反応することはありません。
本の週か月の関係は、そのままが一番いいと思ったから。
今では、電話番号も変わってしまったので、連絡を取る手段もありませんが、またばったり出会ったらそれはそれでうれしいかもしれませんね。
出会いはいつも突然に
恋をしたいと思ってもすぐに良い出会いがあるわけではありません。
恋なんて、考えてもいないときに限って突然出会ってしまったりするものです。
一番印象的だった恋の出会いは、ジーンズにTシャツ、スニーカー、化粧っ気のない顔でアルバイトをしている時でした。
無心に働く姿に感動した相手がこっそり私の姿を見ていて、社長に紹介して欲しいと頼んだらしいのです。
アルバイト先の社長と仕事の打ち合わせに来ていたその人は失恋したばかり。
誰か代わりの相手が欲しかったのだろうと後から気がつきましたが、数年間の恋は少なくとも私にとっては本気の恋でした。
恋多き、というか女性好きのその人は数年後に新しい恋人ができて自然に疎遠になりました。
普通なら失恋した相手のことなんてすぐ忘れてしまおうとするのですが、その頃の恋の思い出を今でも大切にしています。
本気で相手を好きになれた自分が誇らしかったからです。
そして思い出すたびに、少し切ないようななんというか、寂しさもこみあげてきて自分自身をなぐさめたくなったりします。
そんな時は、ついついアレを使ってしまうのです。
毎日のときもあるし、一回だけじゃすまないことだって度々あります。
男性と同様に女性も性欲はありますし、30代以降になるともしかすると女性の方が発情しやすいかもしれません。